脳内出血を乗り越えて
 人生には予期できないことがたくさんありますが、都庁の職員をしていた私は2013年の1月に脳内出血で倒れました。
以来右半身が不随になってしまい、長い入院生活となってしまいました。生きる希望を失っていましたが、姉の勧めがあり市内の多々良公民館の書道サークルの仲間に加えていただきました。
 平成13年9月に入会をしましたが、みなさんのように右手で自由に字を書くことができません。食事のときにお箸が持てなく、フォークでやっと食べられるようになった位ですので筆ペンで書くことから始めました。
基本線も自由に書けませんので大変でしたが、11月に開催された「多々良公民館まつり」のときには、みなさんと一緒に作品を展示することができました。

 「蓮は清きもの 泥より出でたり」という作品ですが、今の苦しみを乗り越えて、必ず生きていてよかったと言える人生を拓いていこうと誓っています。

 二作目は「冬は必ず春となる」を書きました。どんなに寒さが厳しい冬でも、必ずあたたかい春が訪れますように、脳内出血の後遺症に負けないで歩んでまいります。そして、その歩みを作品にしてちいさな個展ができるようにがんばってまいります。


                                    館林市  K あさ吉

「冬は必ず春となる」三作目は、「ともに笑おう」です。

四作目は、「ありがとう いつも心から」です。

多々良公民館の仲間の声
 とにかく頑張りやさんです。始めて教室に来られたときには二階までエレベーターに乗り、杖をついてやっと教室まで来ました。翌月は杖をついて階段を一歩一歩やっと歩いて来ました。11月には杖を使わないで階段も自力でした。
 快復の早さには、感動しました。何よりも毎回明るくなっていくのです。みなさんであさ吉さんを応援しています。

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